山形:あれは一旦置いておいて。対甲府 監督コメントへの感想と個人的な試合振り返り。

モンテディオ

 2022シーズン第4節。試合間際先制点を早い時間に取ったことで守備的になったことも手伝って、2022シーズン現時点での強み・弱みがはっきりとでた試合となりました。衝撃的な誤審から、一晩経ってだいぶ冷静になってきたので(後はジャッジリプレイに委ねるw)、監督コメントと共に試合を振り返えろうと思います。

2022明治安田生命J2リーグ第4節第1日ヴァンフォーレ甲府vs.モンテディオ山形
モンテディオ山形の試合日程・結果を掲載。

 この中で、攻守にわたっての2つの質疑に注目しました。

ーーまずは試合展開について伺わせてください。甲府さんのプレッシャーをなかなか外せずにスペースを使えなかったというところで、どこが問題でスペースをうまく使えなかったのか、監督の考えを聞かせてください。

相手がいいプレーをして、前半は我々にいい圧力をかけてきたと思います。そこから少しスペースが生まれることも自分たちは考えていたので、その機会を上手く使いながら相手を突き放せればよかったと思っております。
ハーフタイムにビデオを確認しながらこういったところが使えるという話をしましたし、そこを使いながら後半の中でもいいチャンスを作れていたと思います。
今日の教訓としては自分たちが2点目を決めて相手を突き放すことができればよかったと思っております。

ーー守備について。本来であれば山形のスタイルとして前からプレッシャーをかけていきたいと思いますが、今日はそれがなかなか出し切れなかったことはどう感じましたか?
全体のパフォーマンスと繋がりがあると思っていますけれども、まず自分たちがアグレッシブに行くところと、自分たちが強く守備をするところを上手くやれていたと思います。
自分たちが良いプレスをかけて奪ってからチャンスを作った部分もあったと思います。その中で自分たちのボックス、ペナルティーエリアの守備も強く、粘り強くできていたと思いますし、全体的に見ても守備は強く、良いパフォーマンスを出せたと思っています。

モンテディオオフィシャルより

 で、攻撃についてはお世辞でも上手くいっていなかったと思います・・・、早い時間帯に点を取りすぎてしまった(贅沢)ために、攻撃の甲府、守備の山形という構図が早々に出来上がってしまったという問題があり、引いたら推進力が極端に少なくなってしまうという現段階での問題点が浮きぼりになりました。(これは熊本戦と同じ問題)
 ハーフタイムに使える場所であると指示したのは、おそらく3バックの脇なのですが、それを数多く遂行するためのパスの距離、精度、ポジショニング(選手視点では守備を意識していたため止むをえないか・・)に欠けていたということなのではと考えています。


 甲府の1トップ、2シャドー、4人のDMFは的確に山形のパスコースを消し、プレッシャーをかけ続けてきました。それでも山形は愚直なまでに二次元のサッカーにこだわり、結果、ボールを奪われ続けました。山形のDFとMFの計6人に対して、7人でプレッシャーを書けてくるので、パス精度、スピードがなかったのでははがすことは難しいと言わざるを得ません。

 で、解決策としては長いボールでこの7人のプレッシャーをすっ飛ばすのが一番手っ取りばやく、有効なのですが、出しどころがなかったのか、それを試みることはほとんどありませんでした。藤本選手が裏抜けを試みてもボールが出てこない、結果、ポゼッションに参加しようと降りてくるので捕まってしまう、山形にとっては難しい試合になってしまいました。
 0-0が続いていれば、甲府ももう少し様子見してくれるのでしょうが、先制してしまった故に難しい試合になったかともいえると思います。サッカーはこれだから難しい。
 ただ、後半途中で半田選手が積極的に前に出て国分選手との組み合わせでの突破や、ボールを奪ってのカウンターであわや得点という機会を作りましたが、いずれも単発に終わってしまいました。保持できなくても、守りながらも少ない決定機でゴールを奪えれば、なおいいのでしょうが・・(贅沢・・)

 一方で守備に目を向けてみると、点を取ってから前半の35分あたりまでは、甲府の攻撃に苦しめられましたが、それ以降は4人のDFと4人のMF、2トップが連携してきっちり守ることができていましたし、2022年は守備のチームか?と思わせるような試合内容でした。各選手素晴らしかったです。
 で、あればカウンターも持っておきたいと思いますが、これは熊本戦に続く今後の課題なのでしょう。偶発的なカウンターはともかく、カウンターで点を取ることは戦術に入っていないはず。(力強く断言)。

 結果、アウェー開幕4試合で1勝2分1敗。(実質2勝1分1敗)この数字に関しては御の字と思っています。
 特に、1点取ればなんとかなるという位に守備の目途が立ったことは長いシーズンを考える上では間違いなくプラスです。攻撃については、グループ戦術を高めていくしかないですね。爆発的なドリブラーも入っておらず、チアゴアウベス選手もどれくらいできるかもなんとも言えないので・・・
 山田康太選手、藤本選手の怪我が心配なところではありますが、変わった選手もチャンスと思い、自らをアピールするいい機会かと思います。とはいえ、次戦は宿敵仙台。5-0くらいで勝ちたいんですけどねぇ・・・

では、また。

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