山形:対千葉監督コメントへの感想と選手の採点・寸評。

2022シーズン第3節。千葉がドン引きしてしまったこともあり、非常に難しい試合になりました。
監督コメントから内容を振り返るとともに、選手の採点・寸評を思うがままに書いていきたいと思います。

2022明治安田生命Ｊ２リーグ第３節第２日ジェフユナイテッド千葉vs.モンテディオ山形

おそらく気持ちが出たのは最後の質問。

Q:ジェフが今日、山形のビルドアップに対応する形でシステムを変えてきましたけど、前半は上手く守られたと思いますが、後半はまたボールが回り始めました。サイドバックや10番山田康太選手を使いながらボールを回したと思います。どういった指示を出したのでしょうか。

A.やってきたことを継続していくことです。マンチェスターシティをご覧なってもわかると思いますけれども、こういった形で我慢強く、自分たちのやっている決まり事を守りながら、距離感よく、スペースを活用できるようなテンポを使っていくことが大事だと思っていますし、相手が誰だろうとできるようにしていきたいと思っています。
今日足りなかった点としては、少しだけキレが、自分たちの最後の部分のキレが足りなかったのかもしれません。そういったところで最後に相手をパンチできなかったのかもしれないと思っております。
モンテディオオフィシャルホームページより

　現在、やれることはやれたけど、少し足りなかった・・・そういいたかったんでしょうね。
現状はその少しが非常に遠いという印象を受けます。もちろん、この試合このまま30分伸ばしたとしても負ける可能性はほぼ0だったと思いますが、逆に点を取れたかは・・微妙、そんな試合だったと思います。

　この3試合、守備については去年からの積み上げと、吉田選手のスタメン定着、DMFの守備意識が高くなったことで、かなり固くなったと思います。（木村選手の出来に不安なところはまだまだありますが・・・）
　半面、水物というのもありますが、数（山田拓・藤田・南選手の攻め上がり）と質（中原選手の不在）による攻撃力の低下は否めないなぁ・・と思います。

　解決策としてはここ最近指摘している右SHとDMFの問題になるのですが、それはおいおい・・・
ただ、これまでの山形であれば、攻めかかってカウンターを食らって敗戦という流れだったと思うので、辛抱強く試合を進めたことは評価したいと思います。

　最後に採点です。

後藤雅明 6.5（修正） 盤石の守護神。相手のロングスローに対してのキャッチ・パンチングの選択にも間違いなく、スローイングも正確。ミスするイメージがない。
★DF
半田陸 6.0 他のDF陣と協力してサウダーニャ・櫻川選手に仕事をさせなかったが、攻撃面では局面を打開するべく高いポジションからトライし続けたが効果的なプレーはできず。
吉田朋恭 6.0 守備は櫻川選手にゴール前で競り負けたのみ、ドリブルでは侵入を許さず。特に後半から高いポジションを取り、加藤選手と協力して攻撃を図ったが結果を出せず。
木村誠二 5.5 守備では幾分の改善を見せるが、クリアボールの短さ、ポゼッションのミスが目立つ。まだまだ山崎選手からの信頼は薄いか。
山崎浩介 6.5 守備陣のリーダとして、サウダーニャ・櫻川選手の封じこめに成功。ポゼッション時にも積極的に前にでてギャップを作ろうと試みる。結果は出ないがナイストライ。

★MF
藤田息吹 5.5 今節もポゼッション時のミスが目立ち、攻撃陣停滞の一因となる。引いた相手にチャレンジングで正確なボールを出したい。
南秀仁 6.0（修正） 前線への展開はほぼすべて南選手から、ロストもなく、攻撃への潤滑材となり、機を見てミドルも。試合の流れは読めていたが、周りの動きを引き出すパスがあってもいいのでは。
加藤大樹 5.5 引いた相手にトライするも打開できず。外がだめなら中への機転が欲しい。
横山塁 4.5 ほぼすべての攻撃を止められる。相手にとって読みやすいプレーに終始しており、周りを生かし生かされる工夫がほしい。流れで左に行ったときにいい動きをしていたことから、山田選手と3人でポジションチェンジする工夫が必要か。

★FW
山田康太 5.5 幅広いスペースに顔を出し、ポゼッションに参加するが、らしくないパスミスを連発。個の力で強引にシュートにもっていくシーンが欲しかった。
藤本佳希 5.5 ボールを引き出す動きは見せたが、個人の能力だけでは打開はできず、高さがないため、山田康選手の近くでプレーできるよう連携を深めたい。

★SUB
河合秀人 5.5 途中出場での変化を期待されるも、スペースを与えてくれない相手に対して有効なプレーができず。
國分伸太郎 5.5 途中出場で右サイドに機転を作り、半田選手と協力して打開を試みるが、引いた相手を崩すことができず。次節はスタメンも考慮か。
山田拓巳 5.0（修正） 途中出場もパスミスが目立つ。攻めあがるもスペースがないため、良さを出せず。
木戸皓貴 採点無し 印象残せず。
岡崎建哉採点無し クローザーとして短時間ながら出場。藤田選手に変えてもう少し長い時間があってもいいのでは。
★監督
ピーター・クラモフスキー　5.5
　去年の課題であった守備の向上は見せるものの、反面、攻撃の数と質の低下に苦しむ結果に。システムや選手を変えるなどの改善が求められる。