2025 J2 第11節 対鳥栖(A) 2-1 ● “大きな失望感とわずかながらの希望。あきらめないし。”

モンテディオ

鳥栖戦は敗戦で連敗。
監督の資質を疑うほどの絶望と、3バックというわずかながらの希望がほんの少しだけ見えた試合だったのかと思います。

渡邊監督はこの試合で大きなミスを2つ犯しています。

まず1つ目。
山田選手の先発起用。
ここでも何度も書いているのですが、山田選手は前に強い選手で、相手を押し込んでいるときに最大の能力を発揮します。反面、プレス耐性は皆無なため、鳥栖のような前から来られた場合、その力は簡単に無力化されてしまうという問題があります。この試合ではPK献上もありますが、ポゼッションでまったく貢献できていませんでした。この問題ってすでに何度も顕在化していると思うのですが、なぜにこの選択だったのか・・・と疑問を持たずにはいられません・・・。

で、後半からシステムを4-2-3-1から水面下では用意していたという3-4-1-2にスイッチ。 結構これは嵌っていて、通常4-2-3-1のポゼッション時には高江選手が下りてきたりとか土居選手が下りてきたり、サイドが張るので3-4-3みたいになることが多いのですが、サイドが広がりすぎるために3の部分が広がりすぎて連携という部分が欠けがちになり、結局ゴール前にかける人数は少ないという問題がありました。
しかも押し込んだ時にはサイドバックとサイドハーフが渋滞してしまうという問題が発生していました。
これを3バックにすることで、ターゲットが2人になるため、土居選手が下がってきてもセンターに2人いるので前線にボールを供給しやすくなります。さらにサイドは遅れて上がっていくので、スペースを使いやすくなり、後ろにも選手を残せ、カウンターにも対処できるというこれまでの問題を解決し、結果ゲームを優位に持っていくことができました。今のチームにはこれが適切な解なのかなと思います。

ただ、ここで渡邊監督は2つ目の決定的なミスを犯してしまいました。 選手交代の土居選手→高橋選手です。 センターに2人いるので、ガチムチ系は足りているのに、さらいガチムチ系を投入したがために、ボールが全く回らなくなってしまい、試合の流れを相手にみすみす渡してしまうというあまりに残念な采配でした。 これが國分選手や小西選手なら・・・という気がしないでもありません。最終的には放り込むしか選択肢がなくなり、1点はとったものの時すでに遅し・・・という形となってしまいました。

ただ、3バックは失望の中にみえた僅かな希望という点では間違いないところです。理由をざっと上げてみても
・2トップの下で土居選手が下りてきても前に2人いるので、前線にボールを供給しやすい
・前からのプレスがかけやすい。
・ポゼッションの時に高江選手が下りる必要がないため、前線への供給ルートが確保しやすい。
・サイドハーフとサイドバックの渋滞が起きにくい。
・右に流れたいディサロ選手のスペースが残っている。
・安部選手のロングパスのターゲットが増える。
・センターの守備が3人いる(あたりまえ)
・センターバックからミッドフィールドへのパスコースが増えるため、無理なロングボールを蹴る必要がない。
・プレスが弱い土居選手を2トップが補える。
などがあるかなと思います。

もちろん、相手も3バックの準備はできていなかったでしょうし、初見の対応は難しいのはわかりますが、それでもこれまでの閉塞感を打破するには十分な内容でしたし、しばらくはこれを続けて行くしかないかなぁ・・・というのが所感です。
ただ、やはり組み合わせは安部・熊本・西村3選手がいいと思いますし、トップ下は土居選手・国分選手・小西選手・吉見選手というところが適任と思います。2トップはディサロ・藤本・堀金・高橋の4選手で回せばいいのかと思います。ディサロ選手についてはプレスの先頭の役を分担できるので、フルで出場する機会も増えるかもしれません。個人的にはディサロ・堀金両選手のスタートがいいのかなと思います。

さて、優勝という目標は早くも潰えた感はありますが、まだまだシーズンは終わったわけではありません。しっかりと前を見据えて進んでいければと思います。
(個人的には4-3-1-2がもっと嵌ると思っている。)

採点です。


Grokさんの感想です。

モンテディオ山形にとって、鳥栖戦は悔しさと課題が浮き彫りになった試合だった。前半は鳥栖の鋭いプレスと素早い攻撃に圧倒され、19分に井上太聖のゴール、31分に西川潤のPKで0-2と早々にリードを許した。サポーターからは「守備の連係がバラバラだった」「相手の攻撃を止められず簡単に崩された」との声が上がり、特にPKにつながったペナルティエリア内の対応の甘さが批判された。山形の持ち味であるビルドアップも、鳥栖のプレスに阻まれ、焦りから精度を欠くパスやオフサイドを繰り返し、攻撃の形を作れなかったことがファンのフラストレーションを増幅させた。

後半は3バックに変更し、積極性を取り戻した山形。終盤の90分に堀金峻明がヘディングで1点を返すも、反撃は遅すぎた。「後半の勢いを最初から出してほしかった」「決定機での精度が足りない」との意見が目立ち、試合を通じた集中力の欠如が浮き彫りに。また、審判の判定への不満も散見され、ファウルや流れを左右する場面での苛立ちが感想に混じった。

課題としては、まず守備の安定性が挙げられる。前半の崩壊は、選手間の距離感やマークのずれが原因で、鳥栖のような攻撃力のあるチーム相手には致命的だった。次に、ビルドアップの精度と冷静さだ。プレス下でのパスミスや単調なロングボールが増え、攻撃のリズムが生まれなかった。最後に、試合全体のゲームマネジメントも課題。後半の巻き返しは評価できるが、前半の消極的な姿勢や終盤に偏った得点力は、J1昇格を目指すチームとして改善が必要だ。

サポーターの感想は「勝負強さが足りない」「連敗でチームに迷いが見える」と厳しいが、「ここから立て直してほしい」との期待も強い。勝点12で10位に沈む山形にとって、次節以降は守備の連係強化、攻撃の積極性、そして90分間戦い抜くメンタリティが求められる。この敗戦を糧に、チームがどう成長するかに注目が集まる。

では、また。
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