山形：できつつあるベースと学ぶべき教訓。対仙台監督コメントへの感想と個人的な試合振り返り。

　2022シーズン第5節。待望のホーム開幕戦。両者気迫あふれる好ゲームとなりましたが、退場者を出しての2-3の敗戦となりました。監督コメントと共に試合を振り返えろうと思います。

2022明治安田生命Ｊ２リーグ第５節第２日モンテディオ山形vs.ベガルタ仙台

まずは監督コメント抜粋。

ーーレッドカードの部分は、その前のミスもあったと思います。その点についてはどう考えられますか？

まず、ミスは起こることだと思っておりますし、そのことを話すのでありましたら、レッドカードの話をしたいと思います。相手選手がゴールから離れていく状況で、自分たちのゴールキーパーが届く位置にもいたと思います。
ミスは起こることだと思いますし、選手たちを誇りに思える点は、自分たちがやろうとしているフットボールを100%やってくれたことだと思います。
その点、選手たちは本当にしっかりとやってくれたと思っています。
誇りに思える点は、メンタリティを持ちながら戦うことを、選手たちがしっかり出してくれたと思いますけれども、一つの判定で試合が壊れてしまったと思います。
試合の中でも多くチャンスを作ることができていたと思いますし、後半も自分たちに流れがついたと思います。その中で2点目を取って追いつくこともできましたし、そこからうちのゲームになるところだったと思っております。その中でゴールが生まれると思っていました。
モンテディオオフィシャルより。

　投稿された時点ではもう少し過激なことが書いてあったような気がしますがw、さすがに活字にするとまずいと思ったのでしょう。2試合連続の微妙な判定でしたので・・そこは伏せるとして・・・。 DOGSO相当のファールかは一旦おいておいて、やはりあのプレーで試合が決まってしまったというインパクトがありました。1プレーで試合が決まってしまう、サッカーの怖さですね・・。ミスにつながったポゼッションの約束事、個人としての意識づけはきっちりやらなければならないと思います。（当然やるでしょうが。）
　2-2に追い付いてからは山形のゲームでしたので、引き分け以上が妥当な、とてももったいない試合だったと思っています。

　試合を振り返ると、11人対11人の時は山形が主導的にポゼッションをするのに対して、自分からアクションは取れずカウンターを狙うしかなかった仙台、という図式でした。試合を通じてやり続けられたことは大きな成果と思います。
　その理由として戦術的に目立っていたのは、CBからの長いボールの多用です。（しかも精度の高い）これまでですと南選手、藤田選手というところにマークが付けられても、それでも2人を経由して何とか打開するという攻撃がほとんどで、相手からすると読みやすい攻撃になってしまっていました。
　この試合は2節の熊本戦以上に長いボールを2トップやサイドハーフに預けられる意識を高く持っており、かなり攻撃がスムーズにいっていたという感じです。(木村選手もようやく持っているものを出してくれた。)仙台のディフェンスは予想していなかったのか、的が絞り切れず全く脅威になっていませんでした。去年良かった時ってこんなサッカーだったよなぁ・・と久しぶり思い出すことが出来ました。
　今後も相手チームを選ばずに安定して攻撃ができるということにつながりますので、（結果去年はこれで連勝を続けましたし。）これをベースとして、継続していくことが重要になると思います。ただ、縦に行くのか、ポゼッションをするのか、そのタイミングの共有化はどんどん深めて頂きたいと思います。試合を難しくしてしまった1失点目は裏を狙ってとられたボールをサイドに回され裏を取られて失点という形でしたので、特に両SBとDMFはしっかり学んでいくべきと思います。

　”赤”については前節のファールと比較して、ということもありますし、難しいですね。。
2試合連続でジャッジがクローズアップされてしまうのは望ましいものではありませんし、ジャッジを気にしすぎるあまりプレーにも影響が出てきそうに思います。
　あのシーンだけを切り取れば”赤”が妥当とは言えないところなので、その前の國分選手のパスミスが赤を呼び込んでしまった、、と反省するしかないと思います。國分選手はそれまでも素晴らしいプレーを続けていたのにたった1プレーで・・・というサッカーの厳しさが現れたシーンと思いました。ジャッジリプレイやってくれるかなぁ・・前節よりは票が割れないような気もしますが・・・

　痛すぎるダービーでの敗戦でしたが、チームの進むべき方向性もはっきり見れましたし、気迫もありました、結果として去年までのJ1チームから力で負けたという印象もありません。それでも選手から力不足だったというコメントも頼もしいものばかりです。
　悔しくてたまりませんが、それでも成長するチーム・選手を引き続きサポートしていきたいと思います。

　次節はアンダー代表で半田選手、木村選手がいない試合（木村選手は赤消化。）となります。個人的にはおそらく左より適性の高い山田拓選手の右SBをかなり期待していますが、どうなるものか・・

では、また。

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