J2 第14節 藤枝戦 ゴール期待値と監督コメントの感想など。”渡邉監督の藤田選手再生法(仮説)”

モンテディオ

衝撃の逆転劇となった藤枝戦。ゴール期待値と監督コメントで振り返ります。
まずはスタッツとゴール期待値。データはSPORTERAを使用。

SPORTERAのゴール期待値ではPKのゴール期待値を0.8とするため、もしPKがないとすれば1.1-0.65。
さらにfootystatsでは1.77-1.61となっています。変なミスさえなければ今年一番の出来になった可能性もあり、自作自演の感も否めません。とはいえ、勝ったということと、多くの収穫もあった、と前向きに捉えるべきかと思います。

続いて監督コメント。

2023J2リーグ第14節モンテディオ山形vs.藤枝MYFC
モンテディオ山形の試合日程・結果を掲載。

Q:決勝点を決めたチアゴ選手ですが、途中出場からセンターフォワードに入りました。いつもとは違うポジションだったと思いますが、ポジションが変わった中で、ゴールを決めて結果を残したこと、ポジションの可能性、評価を聞かせてください。

A:今シーズン始まった段階でのクラブとしての編成があって、そこには明確なプレーモデルがあって、もちろん今まで在籍していた選手も含めて、どのポジションでどういうプレーがやれるかといったところは、それぞれがイメージをして、シーズンがスタートしたのは間違いないと思います。
ただ、状況が変わって、僕自身が持っているようなアイデアをこのチームに落とし込もうとしたときに、今までのポジションとは違う役割を与えている選手もいるし、そこにうまくアジャストしないのではないかと思うような選手もいます。そういった中でここまで推移してきた数試合だったと思います。
その中でチアゴに関しても、少しの期間、怪我で抜けることもあったのですが、今までの左サイドの役割と、今我々が求めている左サイドの役割が、彼の能力を発揮する適正な場所なのかというのを考えたときに、もしかしたら違うのではないかなというようなところが僕の中ではありました。
ですので、前節岡山戦でも右のワイドでプレーしてもらいました。終わった後に彼とはちょっと長い時間話をしました。
彼が本当に輝く場所ってどこなんだろうというのをお互いでしっかりと話し合いながら、こういうところだったらやれるんじゃないのというところで、今回のゲームに関して出した答えが9番(センターフォワード)での起用でした。
本人も意欲的でしたし、(高橋)潤哉の初スタメンということも考えれば、90分もしかしたらもたないだろうというのもあったので、そこのスイッチをゲームプランとして考えて、彼の良さをあそこで出せるよねというものを、対藤枝に合わせて準備をしたというような結果です。
実際にああいう素晴らしいゴールを決めてくれたので、おそらく彼も気分がいいでしょうし、そこでまた前向きに次節以降もプレーしてくれればと思います。
ただ、相手が変われば、我々の狙いも少しずつ変化はさせたいので、また次彼が9番でプレーするかどうかは、現時点ではまた答えとしては出ていません。

モンテディオオフィシャルより

 チアゴアウベス選手が次に9番でプレーするかどうかは、現時点ではまた答えとしては出ていない、ということなのですが、さんざん言っていますが、9番(CF)か10番(セントラルのAMF)が適正ポジションと思います。
 調子がいいのであれば、左のAMFで使いたいのですが、いうほど正対してからのドリブルが使えないこともわかってきました。ですので、裏への飛び出しとごちゃごちゃしたところで力を発揮できる真ん中が適正、異論は認めません。
 印象に残らなかった方はもう一度見直していただきたいのですが、南選手による2点目。
小野選手のパスを引き出して、前をすっと向けるところにチアゴアウベス選手の良さが詰まっているように思います。やっぱ真ん中の選手の動きです。。3点目の裏抜けのタイミングなんていうことなしでしょう。

あとは藤田選手。相変わらず私は100%の信頼を置いてはいないのですが、藤枝戦はまずまずの出来でした。そこで、今シーズンはじめて及第点となったのはなぜか?ということについて、ちょっと前向きに考えてみました。
 私の仮説としては、これまで縦横無尽の役割を求められていたのに対して、藤枝戦は”右SBと右SHのつなぎとそれぞれのサポートをする”という役割に限定して与えられていたのではないか?ということです。
 器用なことができる選手ではないことははっきりしているため、右AMFには1対1で仕掛けられるイサカゼイン選手、前節でいうと横山選手を使って読まれようが忠実につないでサポートをする、無理であれば、南選手に預けるか、とりあえず前に蹴らせる。
 そう考えると、藤枝戦ではその役割を忠実にこなしていましたし、結果チャンスも多く作っていました。渡邉監督の戦術的な工夫と考えるとこれは面白い使い方だなと感心していました。(違うかもしれんけど)
 前節は右チアゴで辟易しましたが、左に國分選手を入れて機能させたり、前述のチアゴアウベス選手を使ったりと遅まきながら色を出せてきたのかなと、かなり前向きな気持ちになりました。

とはいえ、次負けては何にもならないので、なんとしても勝利をあげたいところです。

では、また。
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